工房ふじです。
今月は桐生、みどり広域消防署から講師を招いて行っている救急救命法の職員研修の報告です。
毎年行っている講習会ですが、救命法は5年に一度救命法の見直しがあり、事例などから研究をされて更新されるそうです。
桐生、みどり市管内で年間に約7500件の出動があるそうで、一日あたりにすると20~30件出動しているとのことです。
救急車を要請してから現場に到着するまでが平均すると約8分掛かり、その間の対応によって後遺症や生存率に大きな影響が出てきてしまうとのことでした。
心配停止状態が3分で死亡率20%、救命法の処置で死亡率が半減、脳細胞に影響がでるのも3分でその後に後遺症が残る可能性が大きく増えてしまい、
いかに救急車が到着するまでの間の対応が重要なのかがわかります。
今回も止血法、AEDの使用方法の習得、人工呼吸、胸骨圧迫(心臓マッサージ)の内容で行いました。
心配停止の予防、早期認識と119番通報、一次救命処置までが、その場に居合わせた人の対応となります。
胸骨圧迫は1分間に100回のペースで行い、実際に一人で行うとかなり体力を消耗します。
AEDの準備や119番通報も一人で行っていると一刻を争う場面で大きなタイムロスを生じてしまいます。
緊急時にはできるだけ周囲の人に助けを求めることが必要です。
AED使用に当たっては基本となる使用法だけでなく、子供や、アクセサリーを付けた人、毛深い人などを想定してパッドを貼る位置を変えるなどして、場面に応じた対応を学びました。
救急法は5年に一度の見直しということで前回と同じ方法でしたが、着実に身についていることが実感できているのが確認できました。
いざというときの安心、安全に対応できる施設となるように職員一人ひとりがスキルを磨いています。