1月4日、新年の仕事始めにあたり、理事長による年頭訓示が執り行われました。以下、訓示の内容です。
皆さんあけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
昨年七月、津久井やまゆり園で痛ましい事件が起こりました。改めて、この事件について振り返ってみたいと思います。
この事件に対する世間の反応は非常に不自然なものでした。戦後最大級の大量殺人事件であったにもかかわらず異常なほどのマスコミ報道の小ささ。この不自然さは何かを考えたときに、日本社会の根本的な問題が見えてきます。
日本社会においては、社会的規範で人間は皆平等という一方で、個人や家庭等の個人レベルの集団になると障がい者を蔑視する差別思想が根付いています。この差別思想を根本的に解消するためには建前と本音が混在する社会から脱却していく必要があります。
そのためには障害者差別解消法が建前の法律で終わらぬよう啓発し、実行していかなければなりません。今こそ国民の意識変化を促す行動が必要かと考えます。
三和会職員の皆さんには、事件を単発的な悲劇として終わらせるのではなく、そこから浮き彫りになった日本社会の根本的な問題について一人一人考えていただくことを切望します。
※津久井やまゆり園の事件について、藤澤理事長が群馬県知的障害者福祉協会発行の広報誌「WinDow」に寄稿した記事も是非ご一読ください。
WinDow記事(藤澤理事長による寄稿文)